国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA KYOTO 2022

女性の生き方を考える

3月8日は国連が制定している国際女性デー。すべての人が豊かで幸せに過ごせるために学び、行動に繋げることを考えていこうと母校での開催「HAPPY WOMAN FESTA KYOTO 2022」に参加しました。

京都女子大学

女子大で学ぶ意義そして「意思決定領域への女性の参画」というテーマとし、女性議員をもっと増やす必要があるという視点などを学長で議員になるきっかけと背中を押してくれた恩師でもある竹安栄子先生、参議院議員高木かおりさんと共にトークセッションを行いました。

女子大で学ぶということ。

女子大で学ぶことについて、特に意識をしていませんでした。でも、振り返ると女子大だからこそ、女性だから経験する「壁」、取り巻く問題を俯瞰的に捉えらるようになったと思います。出産・結婚を機に退職する女性が多いことを示す「M字型カーブ」、ここで辞めれば正規で働くことは難しい、正規でなければ希望の保育園に子どもは入れにくい、キャリアが途絶えてしまう…などからも絶対仕事を続けたい!と強く思いました。友達同士でキャリア、ライフコースを真剣に考える環境にありました。

 私は、研究職だった母親の姿から「仕事」と「子育て」の両立がどれだけ大変だったかを見てきました。一方で、何故子ども(自分)が寂しい思いや我慢しなければならなかったのか。このような心の奥底にあった無意識層のもやもやを知覚できたのは大学での学びがあったからです。だからこそ、親、特に母親が働くことで子どもが不利益や寂しい思いをしない社会にしたい!

女性の視点を政策に。

働く権利と子どもの権利。どちらが優先されているかは言うまでもありません。待機児童対策、少子化対策をみても子どもの権利は後回しです。子どもは、自分の思いをちゃんと言葉にできず、泣くことでしか「不」を表せません。大人は、子どもの声を受け止められているでしょうか。子どもの権利は守られているのでしょうか。

保育士の仕事は、もともとは家庭(母親)が担うべきものであり、誰でもできると軽んじでいないでしょうか。保育士は、子どもの発達を見通し、見立て、成長を促す専門性の高い職業です。乳幼児期の子どもにとって、1日の大半をどんな大人と過ごすかは、その後の人間形成にとても影響します。単に保育所には入れれば良いわけではありません。規制緩和による保育所整備では子どもの育ちに影響を及ぼします。

 就労や子育て以外に女性の視点が必要だと痛感したのは、東日本大震災。これを機に防災士の資格を取得しました。様々学ぶ中で、避難所で多くの子どもへの被害(性被害を含む)女性の視点が欠けた避難所運営による二次的被害があったことを知りました。災害は人を選ばず、誰にでも起こり得ます。ほとんどの避難所運営が男性によるものであったことで、被害を受けた、我慢せざるを得なかった実態がありました。

クォーター制 政治分野において一定数の候補者を女性に。

女性に下駄を履かす必要がない、という意見がありますが、様々な経験や学びの機会が男性と同様に得られない社会があるからこそ必要であると考えます。「ジェンダー平等」を実現させるためには、まずはこの差を埋める必要があります。人口の約半分は女性です。誰もがその人らしく生きるためには多様な意見、考え方を政策に反映していくことが必要です。