説明会では、平日の日中にもかかわらず多くの皆様にご参加頂きました。ありがとうございました。6町会にお声がけし、5町会から33名(+α)と警察本部・市道路計画課・教育委員会に出席いただきました。
説明会開催の経緯
私が朝のスクールガードを始めたのは、二和小前の畑と御滝不動尊駐車場の間について、スクールゾーン設定の要望を受け、現状を把握するためでした。
地域のご協力を得て、スクールゾーンが設置されました。今でも車の進入がありますが、スクールゾーンのおかげで進入が減ったことを実感しています。
設置後も野馬土手での旗振りが日課に。
野馬土手入口で旗振りする自分の目の前で車が子どもに突っ込む事故がありました。その後は校長先生が野馬土手に、今年に入ってからは警察も頻繁に交通整理をしてくれるようになり、大変助かっています。警察が居ると車の流れは確実に変わります。
変則的な交差点であり、歩行、自転車、車が入り乱れ、交通整理をする人が居なければ横断できない、横断を優先しすぎて渋滞が起きている現状は変わりません。野馬土手が学校の隣であることから、二和小の子ども約160名が通過しています。加えて御滝中の生徒、二和高校生の自転車、児童生徒も多く通過している。年々、通過する台数が多くなり、交通マナーが悪くなっているのを感じます。
R5からの経過について
※H29.12月 野馬土手は保存と継承を図るために、市の文化財として約490m中地権者の同意を得た190mを指定(樹木以外)。市は草刈を年2回実施しています。
野馬土手の安全対策については、長年にわたり保護者だけではなく地域からの要望も多くあります。通学路安全対策としては、令和3年八街市で悲惨な事故、R6.8月末には、高根公団駅前の高根台第三小学校門前で小2の人身事故が起きています。市道路部では、横断歩道部分にポールを立てたり、看板設置… 道路管理者としては物理的にやれることはやってきた、という状況です。
5年に1度の交通安全プログラム
R5.6交通安全プログラムで、スクールゾーン設定について警察に相談してところ、スクールゾーン設定するならば、東から西まで全てで設定が必要だとの見解を受けました。
スクールゾーン設定には沿道沿い住民の同意、町会の同意が必要になります。スクールゾーン内に設定時間入る必要がある車両には通行許可証が必要なり、警察署に届けなくてはなりません。3年に1度更新があり、これだけの住民すべてに理解を得ることは大変ハードルが高いです。6自治会、住宅がはりついており現実的ではありません。
そこで改めて、スクールゾーン設定の範囲について警察の判断のため現地調査(特に通学時間帯)をお願いしても、いち市議会議員では叶わず。会派先輩の石川りょう県議に相談をして、6月の警察との現地調査が叶いました。しかし、現地調査後の警察提案は、全面車両通行止め、通学路を変える…実現には大変難しい提案であり、結局は何もできないままだと感じました。
せめて、数メートル(左端、赤点線部分)だけでも、スクールゾーンの設定が出来たら交通量は減り、横断を待つ場所としての安全性も高まり、県道からの右折してくる車の退避空間にもなります。
警察本部からの提案
数メートルのスク―ゾーンも警察からNOとされながらも、スクールゾーン設定が最良ではないかと考えてきました。こうした中で、石川りょう県議のご尽力により警察本部(警察署ではなく)が現地調査を重ねた結果、野馬土手入口の信号機設置と一方通行化を一体化で講じなければ整理がつかない、という提案を受けました。
警察本部からの提案
・小学校前の信号機を野間土手入口に移設し、歩行者と車両の信号機を設置する。
・信号機設置に伴い、野間土手両側道を一方通行化する。
・野間土手入口から斜めに入る私道の一方通行化も必要になる。
・野馬土手の切れ目で転回場所を確保・整備する。
・野馬土手終わりのゴミステーションをずらして転回場所を確保する。
・北側・南側共に白線を引き、グリーンベルト化して歩行空間を確保する。
説明会でのご意見
○一方通行にした場合、教会から駅に向かう車が3倍くらい増えるのではないか。
○南側の道路は狭いのでグリーンベルトだけで安全は守られるのか。
警察からの回答
→確かに交通量は今よりも増加するとは思うが、一方通行になった場合車のすれ違いにより歩行空間が無くなる事は避けられる。
○南側はとても狭くグリーンベルトや白線は引けないのではないか。
警察からの回答
→難しい箇所もあるかもしれないが、一部だけでも白線を引きグリーンベルト化する。
○沿道沿いでよく喧嘩になる。ブロック塀に接触して壊される。北側のスピード規制をして欲しい。
警察からの回答
→一方通行化とグリーンベルトで様子を見て、それでもスピード規制が必要であれば検討する。令和8年に標識がない道路については30㎞になる。
○朝の時間帯だけでも20㎞くらいで速度制限が出来ないのか。地域住民以外の抜け道になっている。
○安全で利便性が上がれば皆協力するのではないか。
警察からの回答
→速度規制は今のルールでは30㎞からになっている。(30㎞以下の速度規制や居住者を除くなどの不透明な道路標識は新たに設置出来なくなっている。)
○東側の出入口の信号機で事故が多いので野馬土手の出口のこともセットで提案をして欲しい。
○回転場所も明確な提案をしてもらわないと、なんとも言えない。
警察からの回答
→東側の出入り口の事故については再度調査したいと思う。回転場所については野馬土手の所有者の方と相談をして決めていきたい。
○提案資料では私道が一方通行規制になっているが、私道を規制してもいいのか。
警察からの回答
→私道の場合は、あくまでも住民の了承の上で規制は可能である。
○先祖代々続いている土地を勝手に変えてもらっては困る。事故が頻繁に起きるようなら仕方ないが、子供が心配であれば、道路を変えるのではなく、もっと多くの保護者が見守ればいいのではないか。
○南側では、デイサービス等の送迎車が待機する場所がない為、一方通行になった場合は渋滞になってしまう事が懸念される。
○野馬土手と平行している二和小の北側の農道を整備・拡張をして、そちらを主要道路にし、野馬土手沿いの交通量を減らせば安全対策につながるのではないか。
今後の安全対策
説明会の中で、皆さまから提案・意見についての見解(警察本部からの回答は石川りょう県議にご協力頂いています)は以下の通りです。今後の安全対策に役立て参ります。
●二和小北側の道路拡幅できないか
市
→まずは沿道沿いの町会・自治会から、市へ要望書提出が必要になります。道路用地としては、6.5m幅が標準であり、市が用地を買取る場合は不動産鑑定価格による購入になります。
●信号機設置だけではダメか
警察本部
→今回提案の通り、一方通行化して整理をしないと出来ない
今仲
→二和小前の歩道用信号機を、もう少し野間土手側に移動出来れば、御滝不動尊駐車場横の道を利用する歩行者・自転車も横断歩道を渡る。子ども達の動線にも支障がなく、そもそも校門前の信号機設置は飛び出しの危険性があるとされる。
警察本部
→野間土手の方から来る車が右折後すぐに横断歩道があるとかえって危険になってしまう可能性や停止線をどこに引けるかなどの課題があるため、出来るかどうかは分からない。専門家も含めて県警本部内でしっかり検討する。
●速度抑制策について
警察本部
→まずは野間土手の道路の速度調査を実施する。その結果次第では速度規制も検討。
今仲
→11/6現在まで2度、速度測定が実施されました(両日とも佐由園前付近)。1ヶ所ではなく、文化財野間土手区間を含め、数カ所で実施して頂きたい。
※二和小用地の一部歩道化について
二和小学校の野馬土手側の敷地の一部を歩道として整備し、誰もが安心して通行できる歩行空間の確保できないか、との要望があります。現在、市(道路・教育委員会)、学校と協議を行っています。文化財に挟まれ安全対策が取れない中で、せめて二和小区間に歩道が出来れば、と考えています。
県内で信号機設置要望は約300件、実際の設置・移設を含んでも15件のみの状況です。事業面積42haのメディカルタウン構想内でも1ヶ所の予定。二和向台駅前開発でも新規設置はありません。警察が信号機を設置したいと提案し、説明会に参加してくれるほどこの不規則で無秩序な交差点には危険であり、整理が必要だということです。子どもだけではなく地域課題として引き続き、皆さまと取組んで行きたいと思います。
コメントを残す