全国的には、公立保育園の統廃合や民営化が進んでいますが、本市では全公立保育園(27園)を堅持していることに大変誇らしく思っています。公立保育園があることが、市内全体の保育の質の向上に寄与していると考えます。
一方で公立保育園だから、すでに民間施設の多くが導入しているICT化が進みません。背景として、まずは個人情報の問題、全ての家庭に公平・平等に扱えて情報が届けられるのか・届くのか、費用の面などのハードルが高くあります。しかし、公立保育園に通う父母からはICT化を望む声が大きくなっています。
ICT化を望む父母の声が大きく。
公立保育園の父母会連絡会のアンケート(複数回答)によると、園内連絡、お便り配信、欠席・遅刻連絡が最上位でした。
お知らせには書いてないから、保育園に聞いてみる!
電話で問い合わせる→先生も負担に。
実経験として、「とりあえず」で尿検査をして持参しましたが、検査日は翌日( ;∀;)再度採尿、容器まで無駄にしてしまいました。
毎日時間に追われながらの送迎、さらにコロナ禍。ゆっくり掲示やお知らせを見る時間がなく、見る習慣も薄れてしまっているように感じます。ICT化を求める声は、現役父母の間で広がり要望等があがっています。
ICT化に向けた動き
今年度(令和4年度)予算の際の質疑として公立保育園のICT化への検討状況を確認しました。
ICT化の関連予算というのは今回ないようだが、今年度、どのように進めていくのか。
現場のネットワーク環境や運用面での課題の整理をしながら、複数の事業者に対して、システムの詳細確認、現場での運用方法等を検討している。
現時点での想定としては、仕様を固めた上で次の令和5年度予算に計上をすることを目標として準備を進めている。予算化できた場合には、早々に契約手続を経て、早期の導入を目指したいとは考えている。
早期導入を目指し、検討が行われています。
ある父母からは、「特に乳児期は今のように食べたもの、排泄の状況、午睡のことなど記して欲しい」といった声も。乳児・幼児一律ではなく、月齢に応じた対応が出来ると良いと思います。私自身も、特に第1子の際には、保育士とのやり取りの中でたくさんのことを学び、元気づけられました。
事業者によっては、10年程度で記録が消えてしまうものもあるようです。子どもの成長を振り返られるよう各自で保存できるような仕様であって欲しいと思います。
スケジュール案
令和5年度実施予算計上後(3月末ごろ)
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4月~ 仕様等を固める
↓
5月~ 事業者の選定等
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11月~1月頃 運用開始したい
尿検査の容器が渡されたけど、いつ検査するんだっけ?